2017/03/27

恥ずかしながら、妊娠したことを知った時、まず考えたのが
「子育ての費用、どうしよう?!」
…でした。
40代夫婦の私たち。
それまでは老後資金をどう捻出しようか?などと考えていました。
あとは親の介護費用もかかってくるだろうか。家を建てられれば良いけど、無理かなあ…。
正直言って、それで精一杯だと思っていたのです。
そこに、子育て?
それってものすごくお金かかるのでは?!
晩婚は、いちどきに人生の三大支出が重なると言いますよね。
まさに!それ今でしょ!!
…調べました。一般的な育児費用。人により個人差あり過ぎますが、だいたい一人当たり2400万!!?
呆然です。だって、あと十数年で、ダンナ定年ですよ?
老後資金と思っていた退職金、吹っ飛んじゃいますよ?!(そもそもちゃんと出るか不明)
まず、夢の戸建ては夢のまま終わらせて(T-T)
どのような手段で用意できるか、現実的な費用準備について考えてみました!
貯金・保険・証券・債券。それぞれメリットデメリットあります。
基本的に、児童手当等「貰えるお金は積み立て」しておくと後々学費に悩まなくて済みます。
会社で扶養手当が出る人も同様です。高校生くらいからドカンと出費が増えるそうです。
特にパパママの年代が高い方、その時になって用意できるか、計画的に考えてみましょう。空恐ろしくなります。
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学資保険
学資金積立の王道ですね。昔は郵便局の簡易保険が定番だったようなイメージがあったのですが、今はニッセイやソニー生命等、多くの保険会社で様々な商品があります。
「返戻率」という、支払い保険料に対する受け取り保険金額の割合が高いものが人気です。
満期は商品によって18歳、21歳、22歳など様々です。また、保険期間の途中に一部が受け取れるものもあります。大学資金が目的でしたら、必要な時期に必要なだけ保険金が受け取れるプランかどうか、よく検討しましょう。大学は初年度の費用が大きいです。
長期金利がマイナスになった際には返戻率も見直されて悪くなり、配当金が無くなったり、商品そのものの募集停止、という事態もあり得ます。
・早く加入したほうが月々の保険料の負担が軽く済むのですが、先に一口加入しておいて、返戻率の良い商品があるときに追加加入する、という考えもあります。
・月払いより年払い、更に全期間一括先払いの方が総支払金額は安く済みます。余裕があれば一括先払い、でなければ加入時に一年分まとめて払えるのなら、年払いにしたほうがずっとお得です。ただし、「一括払いのみの商品」の場合、所得税の保険料控除が加入した年しか使えませんのでご注意ください。
・保険料支払い期間も短いほうが安くなります。デメリットは「払い込み期間の間しか、契約者(親)死亡時に保険料払込み免除にならない」「払い込み期間の間しか、所得税の保険料控除の対象期間にならない」 ことです。
・高血圧の薬の服薬程度でしたら加入できる可能性が高いです。健康状態に不安があっても、あきらかに加入できないような状態でなければ一度申込みしてみてはいかがでしょう。
告知はなるべく詳しくしたほうが良いです。例えば「高血圧にて通院中」より、「高血圧のため、○○○錠△gを××年より服用中。現在血圧値○○/△△で安定」の方が、保険会社の審査も通りやすいと思いませんか?
告知義務違反は、特に悪質と見なされれば契約解除された上、払い込んだ保険料も返ってこない、という事態もあり得ます。健康状態はきちんと申告しましょう。
その時期によって、返戻率やほかの条件の変化、商品そのものの募集停止、新しい商品の募集開始等、保険業界は変化が激しいです。
プロのFPに相談するのが一番と感じました。無料保険相談しているところがありますので、いくつか評判の良いところを利用してはいかがでしょう。
全ての人が同じ意見なら、最も有利な商品かもしれません。ただ、相談先のFPさんが所属している事務所によって、取扱のない保険会社もありますので、事前に自分でも調べておくのがベターです。
低解約型終身保険
学資保険のほかに人気なのが「低解約型終身保険」です。これは保険料を払い込んでいる期間の間に解約した場合、少ない金額しか戻ってこないという条件がついている終身型の生命保険で、払い込み期間が過ぎると保険料より高い解約がいつでもできます。
・解約するまで死亡保障があるのが魅力です。契約者に万一の場合、学資保険なら「保険料払込免除」となり満期まで待たなくては保険金を受け取れませんが、低解約型終身保険では「死亡保険金」がその時点で出ます。もちろんそれ以降の保険料払込は不要です。
・必要な金額だけ、必要なときに解約すことができます。長い期間置いたほうが率が良くなるので、効率よく貯めておくことができます。もし余ったら、自分の老後資金にまわしても良いですね。
・途中解約の危険性が少ないよう、無理の無い金額で加入することをおすすめします。この商品のデメリットは「途中解約すると損」に尽きます。考えたくないですが、出産前に加入して、万一流産や死産になってしまった場合でも、やめる場合は「解約」となります。学資保険ならば、契約自体が無かったことになり、払った保険料も還付されます。
・告知については学資保険と同様ですが、審査が若干厳しいかもしれません。
2016年10月ごろは、トランプ相場の始まる前で、年初から長期金利がマイナスだった影響で返戻率の高い商品がほとんど募集停止となっていました。選択できる商品がほぼ無い上に、率そのものも悪くなっていて、非常に残念な思いをした、という経験があります。
そうそう、保険を選ぶときは、保険会社が安全かどうかもご確認を。健全な経営ができている、準備金がしっかりしたところでないと、満期がきた時に支払い大丈夫?と心配になりますよ。長期の商品ですし。
積立貯金
絶対安全確実派なら、金利は低いですが積立貯金を利用しても良いでしょう。
もし会社の財形貯蓄貯金が使えるならば、非課税で貯金できます。
保険料もですが、給与から直接引き落としにするのが、最も無理なく確実に貯める手段です。
考えずに手間無くできるよう、自動化しましょう。
専用通帳を作ると管理しやすいです。
面倒でなければ、毎月金利の良い定期に積み立てるのも良いです。満期になったらまた金利の良い定期に入れなおします。面倒な方は、自動継続にしておけば満期時点での金利で継続されます。その際は「元利継続」にしましょう。利息も一緒に預け替えることで、複利効果があります。
国債
「個人向け国債」が購入しやすく、敷居も低いと思います。
期間は3年、5年、10年とあります。3年、5年は固定金利、10年は変動金利です。
おすすめは変動金利の10年。半年ごとに実勢金利に応じて適用金利が変わります。下限が設定されているため0.05%より下がることはありません。
1年経過後は中途換金(買い取り)が可能です。
証券会社や郵便局で扱っています。郵便局の窓口なら気軽ですし、ゆうちょ銀行の口座で利金や元金が受け取れますので、便利です。全国どこでも窓口があるのが安心感ありますね。引っ越しても困りません。
ちょっと敷居が高いかもしれませんが、米国国債「トレジャリーゼロ」も良いかもしれません。
学資金だけでなく、自分年金づくりにもおすすめです。日本の国債より高利率です。
ただし為替リスクが大きいです。また、デフォルト(債務不履行)になる可能性も完全には否めません。債券は皆そうですが…。
流動性が低くなり、中途換金が難しくなる場合もあります。米国国債ならリスクは低いと思いますが、長期になるとどうなるかわかりません。
円高かつ債券価格が安いときを狙って購入したいところです。
大和証券のHPで購入シミュレーションがあり、とてもわかりやすいです。ただ、管理手数料が毎年かかりますのでご留意ください。
購入金額があまりにも少額だと、保有コストが高くなります。
投資信託
長期積立なら、「インデックス投信」が安全度が高いでしょう。むろん元金保障はありませんが。
積立投信で、なるべく信託報酬の少ない、かつ購入手数料がかからない「ノーロード」のインデックス型投信を選ぶと良いでしょう。長期保有ではコストの影響が大きいです。
証券会社はSBIネット証券が、便利だしコストも安めでおすすめです。あとはマネックス勧めている方も多いです。
分散投資でリスクが減少します。個別に国内・海外・新興国の株式・債券・REIT等をそれぞれ購入して自分ポートフォリオを作れますが、最初から「バランス型」となっている分散投資の投信を選択して、自動積立するのも楽でいいです。リバランスの手間も省けます。
人気があるのは「世界経済インデックスファンド」や「セゾングローバルバランスファンド」でしょうか。よくおすすめされています。
好みの配分で、信託報酬の低いファンドを探しましょう。
セゾンは「セゾン投信」でしか扱っていなかったと思います。かなり分散効果が高いので、リスク低減効果も高いと思われます。これから世界経済全体が上昇すると思う方には良いのではないでしょうか。
長期積立のインデックス投信は、20年以上ならマイナスになる可能性はかなり低いです。
自分はセゾンでほったらかし投信はじめました。うまくすれば、学資金+αが見込めるでしょうか。
ちなみにSBI証券でも個別に海外株式と日経のインデックス買ってますが、2016年に買ったものは10%以上利益出ています。
(これは長期保有効果ではなく、2016年年初の暴落&年末からのトランプ相場の結果です。できたら暴落時にスポット購入できる資金も用意しておくと良いですよ。いずれ回復したときに利益確定できます。)
投資信託といえば、くれぐれも「毎月分配型」などのセールスにはご注意を。分配金が元本を削って出ている場合があります。
分配金が出るタイプがよければ、ETF(上場投信)で探してみては?これは後述しますね。
高配当株式・ETF
世の中配当金で生活している人がいるというのですから驚きです。そのためにはかなりの原資&投資センスが必要かと思いますが、高配当の証券は存在します。
保有しているだけで配当金を受け取れるので、高利率の貯金をしているような気分になりますが、株価そのものが下がるとそれどころではないので銘柄は慎重に選択しましょう。
日本よりも米国株の方が、優良な株式が多い印象があります。毎年増配を続けている優良企業がゴロゴロしているのですから、日本とは違うなあ…。基本的に、株主優先の姿勢なのですね。
ここでもおすすめはETF(上場投信)です。
米国のETFは種類がものすごく多く、分散投資が好きなようにできます。
バンガード社のETFなどは長期保有を前提としたものが多く、非常にコストが安いです。
海外ETFはSBI証券でも簡単に検索できますので、まず口座だけ作ってみてはどうでしょう。NISA枠が使えれば、買付手数料がなんと無料です!
できるなら、ふつうの投信と同じように積み立てしたいのですが、自動積立ができる証券会社がありません。
買い時を狙うのが手間ですね。
配当金が大きい銘柄を選んでも、再投資しなければ複利効果がありません。これも手動となりますのでご注意を。
安全性が高い債券型ETFでも、そこそこの配当が出るものもあります。値動きが安定しているBND(バンガード・米国トータル債券市場ETF)も、配当金利回りは2%台出ています。
FX
為替相場を読むのは至難の業です。
が、これだけ日本の金利が低い今なら、金利の高い通貨とのスワップポイント目的で、レバレッジ効かせずに外貨貯金感覚で買っておく、というのも可能かと思います。
なるべく安定した通貨が良いでしょう。基本、為替レートの良いときに買いますが、最近SBI証券で「積立FX」という、定期的な積立購入が可能になりました。
毎日積立もできるというのが面白いです。究極のドルコスト平均法ですね!
1通貨単位から購入可能です。「毎日1ドルずつ積み立てる」こともできます。
売却がいつでもできますので、取引のタイミングを逃しません。指値もできます。
まとめ
いかがでしたか?
学資金目的なら、なるべく安全に運用したいですよね。
基本は保険+積立貯金で手堅く、それに投信やETFを+αとして追加するくらいで良いのではないかと思います。
リスクが取れる方は、必要に応じて自分に合った比率にしましょう。
一つの手段に頼らず、分散してリスク軽減しつつ、全体のバランスを考えて運用したいですね。
いずれは老後資金作りにも役立つはずです!