悩ましい腹部膨満感～SIBOかも？苦しいガス腹

time 2017/03/08

folder 健康管理・ダイエット

１０年位前から、食後の腹部膨満感に悩んでいます。

激しいゲップとガス。妊娠していない時から、妊婦のように膨らむ下腹部。苦しくて苦しくて、食事をするのも苦痛。しゃがむのも辛い。仕事にも集中できませんでした。

大腸検査をしても異常なし。内科、消化器科、漢方医、整体、すべて効果なし。

呑気症？IBS？自律神経のせい？内臓下垂？

医者に病気ではないです、良かったですねなどといわれても、症状の苦しみは変わらずあります。要するに、原因が分からないだけで、放置されたまま耐えていました。

そして最近になり、腸内細菌について調べているときに「SIBO」という病気について知りました。

毎日食後の下腹部膨満感に悩む人がいましたら、それはガスの異常発生かもしれません。

以下、調べた情報です。同じ悩みを持つ方の、ご参考になれば。

おなかのガス・ゲップの原因となるSIBO

「Small Intestinal Bacterial Overgrowth」の略で、SIBOと呼ばれます。小腸でバクテリアが異常増殖することで、体に影響を与えます。

小腸での発酵で異常な量のガス・ゲップが出たり、おなかが張ったりします。また、小腸内での発酵過多は腸の動きを抑制してしまうそうです。

過敏性腸症候群（IBS）と診断された人の多くが、SIBOの可能性があります。自分もIBSのガス型かな？と思ったことがあったのですが、食後の激しいゲップと腹部膨満を思うと、SIBOが一番怪しそうです。

SIBOの治療法

基本は『小腸の過剰な細菌を減らし、善玉菌を増やす』こと。

「エレメンタル・ダイエット」や「大腸リセット」という、断食＋腸内掃除→有用菌の餌となる食事等の摂取、が薦められているようです。

■細菌を減らす方法

・断食・・・細菌に餌をやらないことで、少なくします。

・除菌サプリを使う（カンジダ・サポートなど）・・・カンジダ菌を抑え込むサプリが効果あったという例がありました。抗菌力の高いカプリル酸や、ハーブ類、ビオチン等が配合されています。

・除菌ハーブ（オレガノ・パウダルコ・ブラックウォルナッツ外皮など）・・・オレガノオイルは欧米ではよく知られていて、細菌による体の不調に対して使用されています。

・ココナツオイル・・・ココナッツオイルの脂肪酸には、強力な殺菌成分が含まれます。「ラウリン酸」が唾液と混じると「モノラウリン」という抗菌成分になり、マウスウォッシュに使用することもできます。また、真菌を抑制する「カプリル酸」は、カンジダ菌やイーストに効果があり、カンジダ症の改善に用いられます。

・抗生物質・・・「リファキシミン」という薬がよくSIBOには用いられます。また、「シプロフロキサシン」「メトロニダゾール」という薬で改善した例もあるそうです。お医者さんに相談しましょう。

・小腸の菌を増やしてしまう糖質を控えましょう。特にジュース類は避けたほうが無難です。

・食間を空ける・・・空腹時に腸の大蠕動が起きることによって小腸の掃除ができるのですが、大蠕動が起こらないうちに次の食べ物が入ると、腸の中がきれいにならず、バクテリアが増える原因となります。

■消化を良くする方法

・咀嚼を充分に行う・・・消化酵素のアミラーゼを出し、食べた物の消化を良くして、小腸の細菌の餌を少なくします。一口３０回。これだけでも効果あります。

・食べ過ぎない・・・小腸まで未消化物が行かないようにします。食後の糖質も避けたほうが無難です。消化に時間のかかる食物も避けましょう。

・胃酸を増やす・・・胃酸を抑える薬は控えましょう。プロトポンプ阻害薬（PPI）によって胃のPHが上がってしまい、長期使用により小腸の菌が増える原因になります。ストレスも胃酸分泌減少の原因になります。食事中に氷水を飲むのも良くないそうです。アメリカでは「塩酸ベタイン」＋「ペプシン」という塩酸サプリメントが、胃液の補充に使われています。

・消化酵素を摂る・・・酵素を摂って消化を助けます。総合胃腸薬では効果ありません。

・栄養剤を利用する・・・消化の必要なく吸収される栄養剤（エレンタールなど）を利用して、小腸に食べ物が行かないようにします。