2017/03/27
産後の体は色々トラブルを抱えているものです。
妊娠中も体調がこんなにおかしくなるの?というくらい不具合が続いたものですが、産んでからも決してそのまま楽になるわけではないんですね…。
そのなかで、思いもよらなかった症状がありました。
それはいきみによる脱肛。
出産直後の入院中は、いきむこと自体がこわくてお尻に力が入れられませんでした。
おそるおそるトイレで用を足せるようになり、シャワーをあびられるようになってから、あれ?と思いました。
『なんか、ぷるんとしたものが出てる・・・!!』
どうやら出産時に脱肛してしまう人は多いのだそうです。
そういえば陣痛のとき、肛門をテニスボールで押すよう、旦那が指示されていました。
あれはこのためだったの?!理由の説明はなかったけど。
…そんなわけで。
以下、なんとか元に戻せないか調べた時の情報です。
同病に悩むアナタの助けになれば。
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脱肛とは
肛門の一部、腸の粘膜などが、外に飛び出してしまうこと。
出産時の「いきみ」でなりやすく、人によっては、会陰切開の痕より痛んだりするそうです。
出産時に8%くらいの人がなっているらしいです。
脱肛の戻し方
軽い人は、自然に元に戻りますが、出っぱなしの場合は自分で戻します。
ガーゼにオリーブオイルやワセリンを塗り、患部にあててそっと押し込みます。
立ったままでは難しいようなら、四つんばいや仰向けに寝転がった状態で行うと良いでしょう。
飛び出てしまった度に、押し込みなおします。
処置しないまま放置しておくと、出たまま固くなってしまうらしいです…。いやん。
腫れている場合は軟膏を塗ります。医者に処方してもらいましょう。退院してからだと病院に行くのは大変なので、入院中にどうなっているか確認して、診察してもらいましょう。
脱肛になってしまったときにしたほうが良いこと・注意点
■清潔を保つ・・・お風呂ではそっと洗い、トイレではウォシュレットできれいにしておきましょう。
■お風呂で温める・・・血行を良くしておきます。産後一ヶ月はお風呂に入らないよう言われると思いますので、お風呂以外の方法で温めるのも良いでしょう。
■括約筋を締める運動・・・肛門括約筋を鍛え、粘膜等が出てこないようにします。
産後は肛門括約筋を含む骨盤低筋群が大きなダメージを受けている状態ですので、産褥体操をするよう病院で指示されると思います。毎日数回でもエクササイズしましょう。この筋肉群のダメージが充分に修復されないことで、尿失禁や便失禁の原因となることもあります。
出産時に会陰裂傷ができてしまった人は、要注意。肛門括約筋が傷ついていたり、また裂傷がなくても陰部神経が損傷し、括約筋に影響が出ることがあるそうです。おかしいなと思ったら、まずは医者に診てもらいましょう。
■いきまない・・・一度引っ込めでも、力んだ拍子にまた出てきてしまうことがあります。トイレでは必要以上に力を入れないよう注意しましょう。
■便秘を解消する・・・いきまないで自然に排便できるよう、便秘していたら解消しましょう。
・水分を摂る・・・授乳中は特に水分不足になりがちです。こまめに水分補給しましょう。お茶は利尿作用のないものを選びましょう。
・薬を処方してもらう・・・マグミット錠などの酸化マグネシウム剤は、下剤ではなく便の水分を保つ作用があります。
(授乳中でも飲んで大丈夫であることを、産科の医者に確かめました。)
・腸内環境の改善・・・食生活に気を配りましょう。食物繊維をバランスよく摂ること。乳酸菌を摂取するのも良いでしょう。納豆も効果が期待できます。
・歩く・・・1ヶ月は外出も難しいですが、無理のない範囲で歩くことで、腸が動きます。
・睡眠をとる・・・赤ちゃんの世話で、夜もぐっすりは眠れないと思います。赤ちゃんが寝ているときは昼間でもなるべく横になる、等で睡眠時間をできるだけ確保しましょう。
人によって重症度はまちまちです。セルフケアで何とかなるようなら良いですが、まずは医者に診てもらうのが一番だと思います。できれば退院前に。
何年もたってから問題になるケースや、脱肛ではないお尻トラブルの場合もあるようですので、自己判断だけに頼らないようにしましょう。
とにかく放置しないことです。
これから出産の方は、ダンナにテニスボール持たせることをお勧めします・・・。